2011年 08月 03日
il pianello到着の日
毎日この村の教会からの鐘の音を心地よく聞いて過ごした。
西の丘にも小さな村。
ここはヴィラサレッタという。
廃墟になってしまっているけど、とても美しい。
夕暮れ時になると、ヴィラサレッタよりさらに西に沈む陽に、
その廃墟となった村の陰影をくっきり浮かび上がらせていた。
pianelloはちょうどその村と村の間。
丘の上に佇んでいる。
400年以上前からずっと。
家の裏にはオリーブの木々。
ちいさいちいさい緑色の実をつけていた。
ここはとても静か。
風の"音"を・・・久しぶりに聴いた。
上の写真は
滞在させてもらった部屋のエントランスから見える景色。
右端に写っている背の高い木はプルーンの木。
今年は不作と聞いたけど・・・
熟して落ちた、まだ虫さんも手をつけていない、きれいな実をそっと拾って食べる。
誰も何もしないけど、実がなる。
農薬なんていらない。
もともとフルーツはそういうものだもん。
ここil pianelloのある丘ではリンゴなり、無花果がなり、
季節はちがうけどびわや、さくらんぼ、くるみ、柿がなるという。
自然にまかせて木々には実がなり、畑では作物ができ、
その自然の恩恵を人がいただいている。
それが摂理なんだろうけど、日々そいうことは忘れがち。
il pianelloへはお昼過ぎに到着した。
"おなかすいたでしょ"
やさしくほほえむおくさんが用意してくれたINSALATA di RISOをいただく。
イタリアの夏のお料理。
でも、il pianelloのは特別おいしい。
たくさん入っている野菜はここの畑でとれた野菜ばかり。
お米はBioの玄米。
ワインヴィネガーもil pianelloでとれたぶどうをワインにしてそのワインで作られたもの。
オリーブオイルも、家の裏のオリーブの木になった実を去年絞ったもの。
・・・とってもステキ。
疲れた体を癒してくれる。
ほんものの食べ物はほんとに体を生き返らせてくれる。
そして、
丘の上からの景色を眺めながらいただくことができる幸せ。